Programming Diary.

ソフトウェアエンジニアの技術blog

VirtualBox上のUbuntuにSSHで接続するための設定

前回は、Linux学習用にVirtualBox仮想マシンを作成しUbuntuをインストールする手順を確認しました。今回は、そのVirtualBox上のゲストOSにホストOSからSSHで接続するための設定手順を確認します。

環境

SSHサーバのインストール

ゲストOS(Ubuntu)にSSHサーバがインストールされていない場合は、まずはインストールが必要です。下記コマンドを実行しSSHサーバをインストールします。

$ sudo apt-get install openssh-server

インストール後は自動でSSHデーモンが起動します。下記コマンドでsshdプロセスが起動していることを確認します。

$ ps aux | grep sshd | grep -v grep

Virtual Boxのネットワーク設定

今回はホストOSからゲストOSへ接続するためにホストオンリーアダプター(ゲストOSとホストOS間のみ通信可能なネットワーク)を使用します。VirtualBoxのメニューから「ファイル」>「環境設定」>「ネットワーク」を選択し、下図のようにホストオンリーネットワークが設定されていることを確認します。 f:id:smys0515:20160228031528p:plain

さらに、右側の編集アイコンを選択し、IPアドレスが設定されていることを確認します。DHCPサーバは有効化されていないままで問題ありません。

f:id:smys0515:20160228031534p:plain f:id:smys0515:20160228221059p:plain

仮想マシンのネットワーク設定

続いて、VirtualBoxのメニューから「仮想マシン」>「設定」>「ネットワーク」を選択し、アダプター1にNATが割り当てられていることを確認します。さらに、アダプター2を有効化しホストオンリーアダプターを割り当てます。 f:id:smys0515:20160228221747p:plain f:id:smys0515:20160228221746p:plain

また、ゲストOS上で「System Settings」>「Network」より対象のネットワーク(上記で設定したアダプター2のMACアドレスを確認)を選択し、「Options」ボタンをクリックし編集画面を表示します。 f:id:smys0515:20160228222945p:plain

「General」タブで「Automatically connect to this network when it is available」にチェックが入っていることを確認し、「IPv4 Settings」タブでManualを選択して固定のIPアドレスを設定します。 f:id:smys0515:20160228164304p:plain f:id:smys0515:20160229002935p:plain

ホストOSからゲストOSへ接続

以上で必要な設定はすべて完了です。ホストOSのSSHクライアントからIPアドレスを指定してゲストOSへ接続し、ユーザ名とパスフレーズを入力してログインできることを確認します。 f:id:smys0515:20160228165441p:plain f:id:smys0515:20160228165444p:plain

※今回はVirtualBoxのネットワーク設定でホストオンリーアダプターを追加してゲストOSへSSHで接続する手順を確認しましたが、他にもポートフォワーディング機能を利用してゲストOSへSSHで接続することも可能です。詳しい手順は下記『新しいLinuxの教科書』で紹介されています。

新しいLinuxの教科書

新しいLinuxの教科書